月組「エリザベート」感想②月城ルキーニ、暁ルドルフ&蘭世ルドルフ(少年)そして海乃ヴィンディッシュ嬢について。

ボーダー

こんにちは。salt(@salt3123)です。

月組エリザベートの感想その2です。

もう公演は終わっちゃってるんですけどね、マイペースに書いていきたいと思います。

珠城さん、愛希さん、美弥さんについての感想をまとめたその1はこちら。

関連:月組「エリザベート」感想①自然と在る「死」珠城トート・感情移入した愛希シシィ・優しすぎる美弥フランツについて。

月城かなとさん@ルキーニについて

村の千秋楽ライビュの時点で、想像の一万倍くらいよかった! と思っていたのに、以降東京で観るたびに狂気の深さや切れ味が増していって。

千秋楽の前日を観劇することができたのですが、登場した瞬間からゾクゾクしました。研ぎ澄まされっぷりがすごかったなー。

直前までふつうの顔してたのに、急に眼の色が変わるんですよ。笑い声とか「…あ、この人ヤバい…」みたいな声出すし。

 

特に強烈だったのはミルク。エネルギーがすごかった!

「もうないの!?」という市民に「ないんだ!!」の激ギレッぷり。ここは特に10月に観劇したときが怖かったです…。その迫力に呆然としてしまって、落ち着いてきたら民衆の気持ちになってすごく落ちこみました。笑

そ、そんな怒んなくてもいいじゃん……みたいな。

 

あとは上でもつぶやいていますが銀橋に出てきてからの「そうだろう!?」ですね。叫び声がもうすごかった。本当に語彙力ないのが悲しいんですけど。

煽動されるよ。そんなの。あんなエネルギーにあてられたら。

エネルギーの中に狂気もあって。とにかく声が、すごかったんです。禍々しさ。暴力。攻撃性。憎しみ。狂気。それらを孕んだ圧倒的なパワー。叫び。

 

ここ、村ではどうだったのか気になります…。買う予定なかった実況CDを買うことにしたので(!)。

贅沢を言えば、東京の後半も(を?)映像化してほしいなー。まぁ、スカイステージで東京千秋楽があるんですけど。

千秋楽は感情も高ぶるから(それも好きですけど!)、個人的にお芝居はその手前のタイミングの熱量が好きなんです。東京の新公の後、千秋楽前、みたいな。いい感じの熟成。

村の映像と東京千秋楽と、だいぶ違いますもんね。それこそ舞台は生モノだから、それ込みで楽しいんですけど。

 

最終答弁後のナイフもらった後からもすごかったなー……。ナイフを悦んで見つめる目とか、そうそう、エリザベートを刺した後の笑いとか。

すごい狂気だった。

これからの月城さんがますます楽しみです。すごい役者さんです。

暁千星さん@ルドルフについて

村の千秋楽ライビュでは、珠トートとありルドルフの闇が広がるに、今までと違う印象を受けました。

なんか自主的? な感じがしました……うまく言語化できないし、その後革命家の皆様には追い詰められていくのだけど。この銀橋の闇が広がる場面では「自分」を感じた、気がします。

おびえているんだけど、見過ごすことなんてできない。そしてそれは自分のためじゃなくて、「人」や「国」のためなんですよね。

シシィにすがるところも、保身じゃなくて、人や国のためなんですよね。「誰も助けられない」って。

 

陽なイメージのあるありちゃんですが、ありルドルフはとても脆い人の印象でした。

みんなを助けたい、成し遂げたい思いがあるのに、ずっと怖くて震えていて。

革命家の皆さまにすら追い込まれて。観ながらもうやめてあげてくれー!と思いました。守ってあげたくなるような怖がり方だった。

シシィを見つめる目がキラキラしてるんだけど、拒絶されてからの絶望の、虚無の色がね、またね。

誰も彼を救うことができなくて、ぽきりと折れてしまう痛ましさ。清廉潔白な皇太子だったな。あんなふうにぽきりと折れてしまうのがよくわかる程に。

 

エリザベートが大好きで、宝塚歴も長い。でももう最近は宝塚は離れていて、今回エリザベートだから久しぶりに来たというヅカの先輩が、ありルドルフを大絶賛してくれて嬉しかった!

 

それにしても、ありちゃん本当に歌もお芝居も上手になったねぇ。

新公のトートも見てみたかったです……スカステ放送はいつになるのかなー。

2016年宙組の新人公演がやっと来年2019年1月に放送されますもんね。こっちの配役も最高すぎて気になっていたので楽しみです。

蘭世惠翔さん@少年ルドルフについて

繊細な子だった。これがあの脆いありルドルフにつながるんだなぁと。

珠城トートとの関係性が本当に友達っぽかったのも印象的です。今までのって、本当にただシシィ狙い故のルドルフ経由という印象だったのですけど。

情もありそうに見えましたね、ここの珠トート。

 

ゆのルドルフとは演じ分けられていたのでしょうか。

前回の2016年宙組エリザベートでは、現宙組トップ娘役の星風まどかさんが演じられていて、ルドルフの役替わり3人に合わせてお芝居を変えてらっしゃったと聞いたことがあったので。

うう…いつかゆのルドルフバージョンも見てみたいものです。

蘭世さんといえば、私の中で二番手美弥るりかさんのブリドリネクストで変な(すみません)恐竜?のトレーナーを着てたのが印象的すぎだったのですが、歌も上手だし、顔もきれいだし頼もしいですね!

新公トークでもしっかり話されていて、これからが楽しみです。

今回は子役と新公マダムヴォルフで、男役でいらっしゃるご本人的にはどう思われたのかなぁと少し、気にかかったのですが、男役群舞でがっつり参加されていて勝手に私、うれしかったです。(ポジション不明)

それに、よく考えれば少年ルドルフって初演も安蘭けいさんがされていて、路線的な方がされてますもんね。

海乃美月さん@ヴィンディッシュ嬢について

ヴィンディッシュさんって、シシィにあんなに抱きしめられるんでしたっけ。早急に他のエリザベートを見返したいですね。

この役こそ、演者さんによって表現されるものが大きく違うんでしょうね。

ちゃぴちゃん(愛希さん)との場面は泣けました。

この場面って、シシィの孤独を表現するためにある、のかな。この場面の、組・演者による違いがこれまた大きそうですよね。

うみちゃんの取り乱し方すごかった。小刻みに震えながら、じりじりとシシィから離れようとする。痛ましい。

 

東京で生観劇の時。

二幕は、うみちゃんヴィンディッシュとありちゃんルドルフのコンボで涙とまりませんでした。

鏡のような場面。ちゃぴうみ自体も鏡で。

とっても美しいヴィンディッシュ嬢でした。

うみちゃんのバイト

バイトのうみちゃん探しが楽しい。カフェとか、ミルクとか、結婚式のところとか。

終始どこにいても美しいうみちゃん!

うみちゃんのコケティッシュな表情大好きなので、カフェで美容法に食いつくお姉さんとかフィナーレの娘役群舞も最高でした。

スペインの美女も! あのボリューミーなスカートの扱い方大好き。ダンスも!

しなやかで美しくて、輝いていて本当に頼もしい。ずっとずっといてね。上級生娘役ちゃんもやっぱり好きです。

所作が美しい。ああいうしっとりとした美しさ大好き。

海乃さんと美園さん

頭パーンってなりましたよ……?

もともとツイッターでうみさくパレードでのいちゃいちゃが噂になっているのは見かけていたのです。

もう、本当にガン見つめ合ってて悶えました! 娘役ちゃん同士のイチャイチャも好きよ…。

今後の月は、るりたま(珠城さんと美弥さん)・うみさくで売り出そう? とか思ったレベル(もちろんたまさくも楽しみにしていますよ!)

おわりに

これを書いている今はもう、月組エリザベートは終わってしまっているのです。さみしいですね。

もっともっと観たかった。

私にエリザベートの面白さを教えてくれた2018月組版。上演してくれて本当に良かったです。

関連:月組「エリザベート」感想①自然と在る「死」珠城トート・感情移入した愛希シシィ・優しすぎる美弥フランツについて。

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