「るろうに剣心」@新橋演舞場の感想。早霧さん剣心がまさに剣心でぴったりすぎた!

早霧せいな主演のるろうに剣心@新橋演舞場

こんばんは。salt(@salt3123)です。

先日、元雪組トップスター・早霧せいなさん主演の「るろうに剣心」を新橋演舞場にて観劇してきました。

とってもおもしろかったです! 早霧さんがお元気そうでうれしかったです。

早霧さん時代の雪組さんはご縁が薄くて、あまり観劇できなかったんですよね。もっと見てみたかったなぁと今頃しみじみ思ってしまいました。

ということで、今回はるろうに剣心@新橋演舞場の感想です。

早霧せいなさん剣心が想像以上にとってもよかった

めちゃめちゃよかったんです! 冒頭の殺陣から迫力でした。全然迫力落ちていなくて。あれ、たしかこの間女優さんデビューされてましたよね…? と疑う切れ味。

むしろ宝塚版より研ぎ澄まされていませんか…? と思ったほどでした

あとメイクが宝塚版よりナチュラル仕様で、より剣心でした。

私にとっては早霧さん、2017年夏の退団公演以来でしたけど、いやー変わらずカッコよかったです。

早霧さんがぴったり剣心だった

周りが男性だから、早霧さんの小柄さが目立っていたんです。そして剣心は原作でも小柄な設定。

剣心の影である緋村抜刀斎を男性の方(松岡広大さん)が演じていて、殺陣がすごかったんですよ。まさに神速というか、早すぎて、「ふっ…残像だ…」がリアルにできそうな感じ(?)。

 

今回の舞台ではそういう場面はありませんでしたが、原作だと剣心は主に敵対する、過去を知っている人たちにことごとく「不殺なんて甘いこと言ってるから以前より弱くなった」と言われるんですよね。

圧倒的な強さの「抜刀斎」と腕は落ちていないけど、昔の鋭さがなくなっている「剣心」と。早霧さん剣心がそういう剣心にぴったり合っていたんです。

見ていて「剣心そのものだ」って感じたんですよ。剣心として舞台に息づいていました。

男性がいる舞台であえて女性が男性を演じるという、宝塚にもない世界

舞台の真ん中の早霧さんが小柄で、背の高い、体躯もいい男性陣に囲まれているのをみて、そしてあくまでも「男性」として真ん中に立っていらっしゃるのを見ていたら、宝塚でも感じたことのない種類の萌えが…。

なんでしょうか、不思議な感情でした。これ、男装設定だとなかったと思うんですよね。あくまでも「男性役」として舞台にいらっしゃるのが…謎の癖に突き刺さりました。

上でも書きましたが、剣心があまりにそういう早霧さんにぴったりで、だからほかの宝塚OGの方も「女優」にこだわりすぎず、役が合うのなら(もちろんそれが一番大切です)、男役も女優も両方やってほしいなと思いました。

宝塚の人ってシンプルに顔が綺麗ですし。ヒロインとの接し方が上手なんですよね。

なんかわかってるというか、具体的に何が? と聞かれると困るんですけど、表情とかお芝居がよりきゅんとします。

男役さんが好きだからそう見えてるのかもしれませんけど。あと単純に卒業された方の男役芝居が見られるということがとてもうれしいことだと実感したので。

うん、あくまでも「合う」なら、こだわりすぎず男役も女優も両方見てみたいな~と思いました。せっかく何年もかけて身につけて「技術」ですもんね。

体格差に萌えた

ちょこちょこ書いていますが、体格差に予想以上に悶えまして。

まず早霧さん剣心と廣瀬さん@斎藤の体格差にすさまじく萌え。

早霧さん小柄だとおもったけど、薫さん(上白石萌歌さん)と並ぶと早霧さんの方が背が高いんですよね。

松岡さん@加納惣三郎も小柄だなと観ていたのですが、早霧さんと並ぶと松岡さんの方が少し背が高くて。なんだかそういうちょっとした体格差も予想以上にツボでしたー。

松岡充さん@加納惣三郎

みんな言ってそうですけど、SOPHIAの「街」が好きでしたので、生松岡さんと歌声に興奮しました。

宝塚版の時はそんなに思わなかったのですが、加納さん、剣心のこと大好きですね? めちゃめちゃ好きじゃん! と思いつつ見ていました。

望海さんの時には思わなかったのになぁ。ちぎもん(早霧さんと望海さん)好きなのになぁ。

松岡さんの加納惣三郎はそんなに気持ち悪くなかったです。

ほかのキャストが濃かったからか、少し薄味の印象。

(望海さんverはめちゃめちゃ濃かったな…関わりたくないし、そりゃ女性も逃げるよね…というキャラ)

そうか、松岡さんの加納惣三郎は、剣心への思いを強く感じていたからあんまり気持ち悪くなかったのかも。

薫とのくだりも意外と抵抗がなかったんです。とかなんとかいって本命は剣心でしょ? と思いつつ観ていたような。

望海さんは本気で執着してそうだと感じたのかも。宝塚版も見返したいですね。

廣瀬友祐さん@斎藤一

斎藤一がかっこよくて、結構ロックオンしていました。

思えば宝塚ハマりたてのころに見た初演でもかっこいい! と思ったのは斎藤一だったんですよね。

もちろん、演者さんたちが普通にかっこいいのは大前提にあるんですけど、それ言いだしたら全員そうじゃないですか。

でも初演も今回も、自然と斎藤にロックオンしていたあたり、私意外と斎藤好きなのでしょうか。(と聞かれてもですよね)

原作では斎藤のことも普通に読んでいたのになー。不思議。

 

そしてこの廣瀬友祐さん、お名前に見覚えがと思って調べてみると「パジャマゲーム」(2017)のチャーリー役の方と知りテンション上がりました。

元星組トップさんの北翔海莉さん主演のブロードウェイミュージカル! パジャマゲームは歌ありダンスあり恋愛あり……ともう本当に楽しいミュージカルで、今思い返してもあの期間とっても幸せでした…。

話がそれますが少しパジャマゲームのこと。

廣瀬さんのチャーリーは、ヒロインの恋の相手である工場長さんのよき理解者でありながら、ひっそりとヒロインに心寄せている男性なんです。(た、たぶん寄せていたと思います。私にはそういうお芝居に見えました…)

でもそんなことは表に出さないで2人のことをそっと見守ってくれるんです~かっこいいんです~。

 

斎藤とはキャラクターが違うので、見ているときには全然気がつきませんでした。

宝塚OGさんつながりで、こうしてたまに宝塚以外の舞台も見に来ているわけですが。

こうやって演者さんがつながるようになっていくと、そこにはまた違う沼が広がっていそうですよね…やー気をつけよっと。(なるべく)

三浦涼介さん@四乃森蒼紫

そして、最大のインパクトは蒼紫さまです!

登場がおもしろすぎて死にかけました……。1幕で腹筋めちゃめちゃ鍛えられました……

登場がワイヤーアクションだったんです。いつのまにか天井にいらっしゃって、するするする~~~と!

笑いをこらえるのに必死すぎて記憶があいまいなんですけど、たしか武田観柳が呼ぶんですよね、蒼紫さまを。

その声にこたえて、ばばーんと天井でワイヤーにぶら下がりながら、応対するんです。なんかもう、そのぶら下がりながらしゃべってる時点で謎にツボに入りかけまして。

その後、するする~~~とワイヤーを降りてきたので、ああ舞台に来るんだなと思っていたら、床が開いていて、そのまま奈落に降りて行ったのが、もう……!

えっ素通り!? 立ち寄らないんだ!? とか思っちゃったらツボに入ってしまって。

場面替わってもプルプルしてしまうのを止められなかったんです。

しかも、その直後の蒼紫さま再登場があの例の御庭番州を引き連れてのアイドルのターンだったから、もうおもしろすぎてしまって。

真面目なシーンも、プルプル病が止まらなくて見れず。

アレですよ、何を見ても面白くなってしまうターンに突入してしまったのです…!

舞台観劇中にこんな状態になるの初めての経験だったので大変でした。みなさま、ワイヤーの時は多少ざわついたけど、すぐ立ち直ってらっしゃるんだもの。

さらに追い打ちをかけてきたのが意外と斎藤。

加納惣三郎が大真面目に「ジェラールだ」と名乗っているあたりで、斎藤が「見違えたな」ってコメントするんです。

……すでにツボに入ってる私には割と致命傷で。

いや見違えたなって、それ茶化してるの? 本気で言ってるの? どっち? 場合によっては斎藤が天然枠に入ってしまう…! ってかそもそも君の同僚だし、「必ず見つけ出す!」とか言ってたんだから、気がつこうよって。

もうほんっとに! しんどかったです。

早く幕間になってくれと、結局休憩までプルプルとまらず、気持ちを落ち着かせるために目をつぶったりして本当に大変でした……。

観柳はある程度覚悟してきていたけれど、まさかの蒼紫さまでこんなことになるとは予想だにしませんでした。

原作でもトップクラスの人気イケメンキャラなのに、私の中で面白枠に入ってしまいました……(好き)

 

ちなみに2幕もワイヤーありましたけど、そのときはすでに上で準備しているのが見えて、心の準備ができたせいか大丈夫でした!

それにしても、御庭番州の皆様のアクロバティックさがすごかったです。最後のキャストのご挨拶フィナーレ、バク中の髙さが高すぎでした。すごかった~~~。

上記の方以外のキャストさんについての細々

さらっと短めに。

上白石萌歌さん@神谷薫

薫ちゃんかわいかったです。よくとおる声でキレイ。

剣心とのラストシーン。桜が舞い散る中にたたずむお二人にほっこりしました。素敵なラストでした。

上山竜治さん@武田観柳

やーおもしろかったです! とにかく濃ゆい。花道(であってるのかな、客席を縦断している役者さんが通る通路)を斎藤に追いかけられながら、その前髪を切れー!! って去っていきました。

他にもアドリブたくさん。でもアドリブだけじゃなくて、あのキャラの濃ゆいお芝居が癖になりそうです。

愛原実花さん@高荷恵

カッコよかったです! もともと原作でも恵さん好きなんですけど、顔も美しくて品があって強気で。とっても素敵でした。

愛原さんは90期生の元雪組トップ娘役さんだったんですね。宝塚時代の作品も見てみたくなりました。

植原卓也さん@相良左之助

安定の左之でした~。恵さんや弥彦との組み合わせがかわいかったです。そして二重の極みはもうここで習得してるんですね。初演もそうでしたっけ、そうですよね、きっと。

いつか京都編もやったらいいのになぁと、二重の極みつながりで思いました。敵キャラも多いですし。

大河原爽介さん@明神弥彦

子役さんは交代でやってらっしゃるんですね。私が見た回はたぶん大河原爽介さんだと思います…。

本当に子役さんだから、身体の大きな男性に雑にされてると痛ましさが増しました。

原作でイメージしていた以上に子供で。弥彦かわいかった。そして芸達者さんでした!

歌もうたうし、お芝居もなじんでいましたし。すごいなぁ。

松岡広大さん@緋村抜刀斎(剣心の影)

この方の纏う雰囲気、そして圧倒的な殺陣!! すっごかったです!

本当に目にも止まらぬ速さでした! まさに幕末最強と謳われた人斬り抜刀斎でした。

早霧さん・廣瀬さんに次いでロックオンしていたかもしれません。(あ、愛原さんも…燕ちゃんも…)

その他こまごま

・皆さま、歌もうまいし、滑舌もよくて、お芝居も上手

いい舞台を見たなーって思いました。

なんか偉そうになっちゃってますけど、見終わってすごく充実感があったんです。いいものでお腹を満たした感じ。

 

・客席降りがたくさんあって楽しかったです!

宝塚の銀橋的な、あの客席を縦断している花道演出いいですね! 席が近かったのもあってとても楽しかったです!

そこだけでなく、普通の通路も走り抜けてくれましたし。そうそう、観柳さんあいていたのかわかりませんが、客席に座ったりされていましたよ。

 

・アヘン入りのお酒を花瓶に注ぐと、花が散る演出がおもしろかった(演出ですよね?)

剣心とジェラールさんとの乾杯のくだりで、ジェラールさんは飲み干した振りをして花瓶にそそぐのですけど、時間差で花がぽとりぽとり落ちるのが、すごい演出だなと観ていました。

あとこの時にジェラールさんが、フランス大好き設定につき「サンテ!」と言って乾杯しだしたので脳内にちらつく雪組さんが、一瞬花組さんになりました。

 

・雪組さんと月城さんにもぜひ見てもらいたい

観終わって感激しながら強く思ったのがこれでした。私が思うまでもなく観劇されると思いますけどね!

あ、月城さんはすでにいらっしゃったそうです。

雪組さんは西で観劇されるんでしょうね。

今回の舞台観ていたら、宝塚版のこともいろいろ思い出しました。

2016年に舞台を観たっきり、映像ではつまみ見しかしていなかったんです。でも意外と覚えているものですね。

あの時は宝塚ハマりたてで、3回目の宝塚でした。初めての(そして2016年ただ一回の)雪組さん。

彩みちるさんの弥彦と、永久輝せあさんの剣心の影がすごく印象的でした。

あと冒頭の新選組時代、回る盆の上でジャンプして姿をくらました望海さんの後ろ姿が何だか印象に残っていことを思い出しました。

あの場面たくさん人がいたのに、なぜかあの姿が印象的だったんですよねぇ(とかいって違う人だったり)

 

ひとこさん(永久輝さん)にいつか、剣心の過去編をやってほしいなと思いました。アニメの追憶編ですね。

おわりに

とにかく想像以上に面白かったです! 早霧さんが本当に剣心として息づいていて。

あんまりこういうことを言うのは好きではないのですが、剣心って早霧さんにしかできないのでは? と思ってしまうくらい剣心でした。

あとやっぱり、悔しいけど(?)男性のいる殺陣の迫力は圧倒的ですよねぇ。みんな強そう…。そして皆さま平均のラインが高くていろいろ上手。

一方で、ヒロインといるときにこちらを謎にきゅんとさせる雰囲気は、宝塚・男役さんの技術なんだなぁとも思いました。

宝塚を好きになったおかげで、舞台自体に興味が湧きました。ミュージカルも好きになりました。こうやって好きが広がっていくのは楽しいですね。

充実した舞台観劇でした。いってよかった。

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