雪組全国ツアー「はばたけ黄金の翼よ」の感想。思っていた以上に少女漫画!

イタリアの湖

先日、雪組さんの全国ツアーに行ってきました。会場は埼玉県川口。

いやもうお腹いっぱい!楽しかったです!

そんなわけで、まずはお芝居「はばたけ黄金の翼よ」の感想をつれづれします。

あ!ネタバレ配慮なしですので、いやだよーという人はここでお戻りくださいね。

参考:雪組公演「はばたけ黄金の翼よ」キャスト|宝塚歌劇

ショーの感想も書きました!

関連:雪組全国ツアー「Music Revolution!」の感想。お腹いっぱい楽しすぎるショー!

予習なしで観た人のざっくり感想。

唐突な主人公とヒロインの偶然の出会いから始まり、なんとなくこそばゆい序盤だったのですが、次第に物語に入り込んでいました。

予習なしだったのもあって、細かいところは雰囲気で理解する感じでしたが、泣きましたし面白かったです。

・登場人物の長めの名前がなかなか覚えられない
・血縁者と恋愛矢印とが多くて、あれ、この人誰の妹だっけ?とたびたび見失ったりした
・たぶんきっとザクザク省略されてるんだろうなぁ…と思う個所がいくつか

気になる…というほどではありませんが、観劇中にあれ?となったのは上記のポイントでしょうか。

兄妹や片思いが錯綜してて、しばし、あれこの人は自分のお兄ちゃんが好きなの…?いや違ったお兄ちゃんはあっちだ…みたいになっていました。笑

そして、みんな誰かの敵なんですよねぇ…。親を殺され、復讐し、また憎しみが生まれる。そういう憎しみの連鎖というのも物語の中にあって。


「ザクザク省略されてるんだろうなぁ」で一番気になったのは、望海さん演じるヴィットリオと真彩ちゃん演じるクラリーチェが一緒に逃げた後の部分。

あんなに、命にかかわりそうなくらい深いけがをして、湖(?)に飛び込んで逃げたヴィットリオが、結構普通にひとこちゃん(永久輝さん)演じるジュリオと決闘できるくらいには元気なことに、ちょこっと拍子抜けしたんです。

ジュリオも逃げられた割に、普通に決闘モードだなぁと。あいだにあっただろうことを省略してるのかなと思いました。

もちろん、ヴィットリオもジュリオも、消耗しているのはわかるんですけど、特にヴィットリオはもっと重症なのかなと思っていたので。それくらい、拷問の傷が深そうでしたし、「死んでしまいます!」と言われていたから。

あとは彩みちるちゃん演じるビアンカと、ヴィットリオとの、あの…くだり、ですよ!ていうか、一体どんな罠を仕掛けたらそんな状況になるんだよぅ!そして、それをクラリーチェはどうやって確かめたんだよ!そこも!見たかった…!

…というのは、完全に個人の趣味ですね。はい、すみません。

最大のツッコミポイントはここだったかなー…。でもたぶん私が聞き逃してたんだと思う。一回目だと拾いきれてなくて、二回目見ると、(ちゃんと説明してたじゃん!)となることはよくあるので。

でもいいねして下さってる人がいるから、やっぱり突然だったのかな?笑

貴重なだいきほハッピーエンド!

今年(2019)の春に公演された「20世紀号に乗って」を観劇できていないので、私にとっては「初めての」!!のぞみさんとまあやちゃんのハッピーエンド!どっちも死なない!結ばれた!!おめでとう!よかったよおおおおおお!!!という公演でした。

ベッドの上で、のぞみさんがまあやちゃん(役名で言おう?)の襟元のリボンをしゅるしゅるほどくのなんて、ドキドキワクワクでしたよね(え)

かと思えば、ヴィットリオがクラリーチェに剣の稽古をつけるところとか。真彩ちゃんはほら、お披露目から二刀流ですし(違)

ヴィットリオに隙を作ろうと、明後日の方向を指さして「あーーーー!!」って叫ぶクラリーチェ可愛かったなー。

このあたりのヴィットリオの熱血指導とそれに食らいついていくクラリーチェは、もしかしてリアルだいきほなのかも、なんて思ったりもしました。

ラストは、はいはい茶番乙、まだるっこしいわぁと、とっくに心が通じているだろうに、もだもだしたやり取りを繰り広げる二人を生暖かく見ていました。笑

でも、よく考えると、ヴィットリオからの愛の言葉は劇中一度もなかったのかもと思い、そりゃクラリーチェも不安だよね…と。

ラストに主人公とヒロインが、生きて思いを伝えあって結ばれるって、うれしいな…と改めて思いました。(20世紀号も見たかったなー!)

望海さんヴィットリオはダークヒーロー

私は、このお芝居で、朝美さん演じるファルコに感情移入し、ひとこさん演じるジュリオに胸が締め付けられ、朝月さん演じるロドミアに涙したわけで、ヴィットリオは、…本当はいい人かもだけど、シビアで冷酷な人だなーと思いました。

なんだかんだクラリーチェを守ったのはロドミアさんだし、ファルコへの処分も厳しすぎるし。

(それだけファルコを深く深く信頼していたということであるのでしょうが)(だって、ファルコの妹ロドミアには「ここでもよそでも好きなところで暮らせ」とか言った矢先にファルコに一族皆殺しだ、追放だって…)

一度クラリーチェを見捨てようとしてるしなー。まぁあらすじに「非情な支配者」とありますし、それがクラリーチェとの交流で少しずつ変わっていく…というのがね、またね!いいんですけど!

真彩ちゃんクラリーチェがヒロインかわいい

もう記憶があいまいなのが悲しいのですが…

最初の嫁いでからのピンクのドレスが素敵で。あーかわいいなー真彩ちゃんの金髪も相まってとてもいいわ~と思っていたら、次の剣の稽古の場面で着てきた…み、緑でしたっけ…?のドレスも素敵で、パーティーの時の赤いドレスも素敵で!全部綺麗でかわいかったんです!

途中で、髪をショートにする場面もあるんですけどね!そのショートヘアもかわいくて!真彩ちゃん可愛かったぁ。

クラリーチェという役も心根がまっすぐで嘘がつけなくて優しくて…ザ・ヒロインなんです。

それでいて、自分でも強くなりたいと剣を握るし、ヴィットリオを助けるためにあっち行ってこっち行ってという芯の強さもあって。

素敵なヒロインでした。

私、予科本科の関係性も好きなので、ひとこさんと兄妹設定というのも嬉しかったです~。意外と、二人でがっつりお芝居ってなかったですもんね。麗しい兄妹だなって。腹違いというのがまたいいですよね(なにが)

ファルコとの関係性もツボでした。ファルコのことは次の項で語りますが。ファルコ帰ってくればいいのになー。

朝美さんファルコはファイナルファンタジー!

映像の段階でこのテンションだったんですけどね、リアルでもやっぱりファイナルファンタジーでした…!

(セフィロスというのはFF7の敵キャラですが、いろいろと属性が深くて大人気なんです…。主人公に執着するという共通点もありますね!笑)

「ひかりふる路」(2017)で演じたサンジェストを彷彿とさせる望海さん(役名でry)への執着ぶり。

あ、でもサンジェストよりこっちのほうがよりツボりました。なんでだろう?幼馴染だからかなー?私、幼馴染に萌える癖なもので(聞いてない)

(あやふやですが)「支配者は愛されることはあっても誰かを愛することはない」という言葉を何度もファルコは口にするんです。ヴィットリオはそういう信念でやってきたのに…と。

で、意外とヴィットリオ本人はその言葉を口にしていなかった(と思う)んですよね。

ファルコは、そう言い聞かせて、「だから自分に愛を向けられなくても仕方がない」と言い聞かせてきたのかなー…などと思うともう…ね。

あと劇中で「お前(=ヴィットリオ)のために~~~」的歌詞が何回も入ってる歌を歌ったりしますからね?

ヴィットリオを傷つけて、女(=クラリーチェ)を命がけでかばうその姿に、めちゃめちゃショックを受けちゃいますからね?

最初の最初、クラリーチェがお輿入れしてきた直後の場面から、無表情にヴィットリオの横に控えているその時から駄々洩れてるんですよ、嫉妬による不機嫌が。

抑えているだろうにそこはかとなく漏れている執着の色がね、もうたまりません!グランドホテル(2017)のラファエラみたいなね!!

いろいろ終わったその後に、帰ってくるといいなぁ。それで意外とクラリーチェと気が合って、ヴィットリオがやきもち焼けばいいよ。うん。

優しいからこそ苦しかった永久輝ジュリオ

なぜだか、気が付いたら彼サイドでお話を見ていました。

だから心が苦しかったですね…。

非情になり切れないから、自分の選択一つ一つが自分でも苦しい。自分でも、久城あすくん演じるグリエルモ伯爵の傀儡になってるってわかっていたんだろうな。だからそれを指摘されて激昂するわけで。

でも国を守るには、彼の知恵を頼りにするしかなくて。

噂のヴィットリオを鞭で打つ場面は、話に聞いていた時は「え!ひとこさんがのぞみさんを鞭で打つの!?なにそれたのしry」

みたいなテンションで臨んだのに、実際はもうその迫力に息を呑んだし、怖かったぁ。「黙れ!!」ってもう、本当に激怒していて、音響さんとのぞみさんの演技もあって、鳥肌が立ちました。ひとこさん怖かったぁ…(二回目)

リアルタイムではその迫力に恐怖心が湧き上がったのですが、あとから少しずつ、あの激昂のきっかけになったヴィットリオの発言などを思い返すと、痛ましく思う気持ちも増えてきて。

哀しい人だった。

最後の決闘とか、(死なないで死なないで…)とすっごい祈りながら見ちゃいましたね。

ジュリオも、グッドエンドではあると思うのですが。根柢の優しさがあるから(ファルコにも「甘いやつ」とか言われてましたね)、彼女(彩みちるちゃん)が許してくれても、彼自身が自分を許せるようになるには長い時間がかかるんだろうな…。

どうか幸せになってほしいと思わずにはいられません。

あと最近、ひとこさんのお芝居の時の声が好きです。なんか好き。ちょっとまだ言語化できないので、じりじり考えてみたいと思います。

一番悪い人というか黒幕というか

あ、このお話、そういうわけで一番悪い人が意外な人で(お話的には分かっていたけど演じてる人がね!まー上でももう名前出してるんですけど。笑)

いつもいい人、優しいお兄さん的ポジション(私の中では)のあすくんが黒幕で、謎のショックを受けました。笑

朝月ロドミアに泣いた。

泣くよー。ひらめちゃん(朝月さん)演じるロドミアは、ファルコの妹で、ヴィットリオのことが好きなんです。ずっとずっと。

彼女もファルコみたいに「支配者は人を愛することはない」と言い聞かせていたのかな~。

でもある日ぽっとやってきた女の人に、あっさり心奪われるヴィットリオをみることになるんですもんねぇ…。人の気持ちばかりは思うようになりませんから。ずっとずっと見てきたでしょうにね。

すみません、一途な女の子好きなんです。

で、当然彼女はクラリーチェを良く思わないんですけど、ここでただクラリーチェをいじめたりするライバルポジにならないところがまた魅力的なんです。

ファルコがヴィットリオへの思いを暴走させて(え)クラリーチェをさらって、人知れずなきものにしようとした(と思う)んですけど、それを助ける…というか、ヴィットリオを手に入れるためのコマにしようとするんですよね。

でもギリギリのところでクラリーチェを見殺しに出来ない。それはクラリーチェのためじゃなくて、彼女を失うことで苦しむヴィットリオを見たくないから。

ロドミアはここで、クラリーチェもヴィットリオも救ったんですよね。

後半の酒場のところも。機転を利かせてクラリーチェを助けて。でもそれがすべて、愛するヴィットリオのため、というところが最高に愛おしいです。

最後の(ニュアンスになりますが)「あなたを愛する気持ちだけは誰にも負けたくなかった」で、もう涙が…。ヴィットリオにはもったいないよ…一夫多妻でいいじゃないか…。ファルコもおそばに置いてやってくれ…。4人で仲良く暮らせばよかったじゃないか…。

あああと!クラリーチェと二人の場面も好きでした。娘役さん二人の場面好き。(直近の星組さんの食聖(2019)の、綺咲愛里ちゃんの背中を押す有沙瞳ちゃんの場面とかも好きでした!)

こまごま気になった方々

あやなちゃん(綾 凰華さん)演じるロレンツォと彩海せらくん演じるジーノが、ほのぼのポジションでしたね。

二人はヴィットリオの部下で。

ロレンツォとジーノと、ロドミアと星南のぞみちゃん演じるジャンヌの場面があるのですが、メンズ二人のデリカシーのなさにくすりとさせられました。

特にあやみくんの無邪気さがかわいかっただけに、途中でいなくなってしまうのが悲しかったですね…。彼はロドミアのことが好きなんですよね。ぜんっぜん!相手にされてませんでしたけど。笑 スカステでも言ってましたが、想像以上にスルーされてて笑いました。

ジャンヌは、ファルコが好きなんですよ。ファルコも彼女の気持ちを知っているのですが、それ以上にヴィットリオが 自分はヴィットリオの「影」だからその想いには答えられないと背を向けるんですよね…。

でも後半に、ファルコはクラリーチェに、「ジャンヌに渡してくれ」と自分のネックレスを託し、最後ジャンヌがそのネックレスを手にしている描写があるんです。

もう!ネックレスじゃなくて、自分が帰ってきなさいよ!と思うのですが…!いやきっと、この後帰ってきたんだ、うん。そういうことにしておきましょう。

(この場面、あのクラリーチェがあっさりネックレス受け取ったのは予想外でした。「自分で渡しなさい」みたいになるかなーと期待したんです…ファルコー帰っておいでー(何回目だろう…))

あやなちゃんロレンツォ。後半あんまり出てこなくなってしまうのですが、突然現れたと思ったらおいしいところ持っていくの、ちょっと笑いました。

ロレンツォは恋愛矢印には入っていなかったのかな?

おわりに

ビジュアルもいいし、こういう世界観楽しいですね!

そしてあーささんがめっちゃファイナルファンタジーだったので(またいう)、宝塚でFFやってほしいなぁ…。

次世代の花組とかね、ゲームいいと思うんですけど!どうですか!

まとまりませんが、とりあえずしめちゃいます。

つ、次はMusic Revolutionの感想を…書けたら、いいな…。


191031追記
ショーの感想、書きました!
関連:雪組全国ツアー「Music Revolution!」の感想。お腹いっぱい楽しすぎるショー!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です